【AI生成とPOOLDEの谷】
昨今、さまざまな業界がAI技術の活用を進めている。
POOLDEも、AIが生成する画像や動画の“常識的非常識”に
魅了されたアパレルブランドである。

AIが画像や動画を生成するとき、
「怖いのに可愛い」「綺麗だけど不気味」
という言葉で簡単に片付けてしまっていたけれど、
一貫して感動と不安を同時に覚えるのは、
ただの一個人の気質とも思えなくなってきた。
まずこの感覚には、すでに
「不気味の谷」現象という名称がつけられているらしい。

人間は、ロボット(AI)の外見や動きが人間に近くなるほど
ロボットへの親愛度が高まるが、
類似度があるレベルになると逆に不気味に感じる。
しかし、類似度がさらに高まると親愛度は最大になる。
というものである。
不気味だと感じる理由としては、
・人に類似するロボットが魂を持たない死人を彷彿とさせる
・得体の知れない機械が人格を持っているような未知の不安
・目は見開いているのに口だけ笑っている表情にサイコを感じる
上記ではないかと言われている。
人間にはその正体が確定できないものに対して
不快感や嫌悪を感じるという「分離困難仮説」がある。
この「分離困難仮説」は、
POOLDEがブランドの核として提唱する
「夢で見た不可解で非常識な現実」とリンクしている。

「不気味の谷」を引き起こす
POOLDE的なAIストーリーの一例として、
人間の構造をまるで無視した異様な歩き方の脚から
プードルが突如生えたり、
スカートの裾がいつのまにかプードルになっていたり、
セーターとプードルが融合した姿を目の当たりにした時に、
人は違和感と好奇心を覚える。
この言語化だけでは到底想像し難い白昼夢のような事象を、
さも当たり前に突きつけてくるのがAIである。

AIと夢は常に、「人間の既視感と違和感に満ちたパラレルワールド」
AIと夢は常に、「人間の既視感と違和感に満ちたパラレルワールド」
という点で酷似しているのである。
人はこのような理解不能なものを回避する節があり、
未知のものを避けようとする人ほどその傾向が強いらしい。
しかしながら人間には、怖いもの見たさという
厄介な好奇心も存在している。
それゆえにAI生成しては、「こうきたか」と驚いたり、
「これは本当に怖い」と後悔したりする。
AIと人間との間に起こる
「常識や知覚の不一致」がこの好奇心を掻き立てる。

全く同じ夢を見ることができないのと同様に、
AIも全く同じ素材を生成することはできない。
AI技術の発展途上の今だからこそ、不完全の脆さが不安をあおり、
不完全で美しい衝撃に感動すら覚える。
普段身につけているアイテムが奇妙に形を変えて
夢の中の現実に馴染んでいる。
得体の知れない恐怖は時に人間の好奇心を突いてくる。
(※POOLDEブランドコンセプトより一部抜粋)
という点で酷似しているのである。

①Double Take Belt
二度見ベルト。ブランドのシグニチャーアイテム
②Melted Boots Black
溶け崩れているように見えるブーツ
③Skin Leggings
肌を纏っているようなレギンス
④4 Engagement Rings
唯一無二の結婚指輪を4つ並べたアーマーリング
⑤Belted Horn Pumps
奇妙に伸びるツノをイメージしたパンプス
思わず二度見してしまうデザインは、まるで夢の続きのような、
AIによって生まれたバグのような、
どうも腑に落ちない気持ちとときめきを同時に与える。
POOLDEは、「不気味の谷」にも似たこの現象を
「POOLDEの谷」としてアイテムを通して生み出している。
つまりAI生成の消化不良な異世界は、
POOLDEのブランドコンセプト
“実際にあった架空の話”の世界観を
体現しているのである。
